プログラマーの私が『エッセンシャル思考』を実践するにはを考える

『エッセンシャル思考』を読みました。

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難しいけど実践したい

なるほどな、良い思考法だなと思いつつ、実践するにはなかなかパワーがいるなと思ったのが正直な感想です。

そこで、プログラマーの私が『エッセンシャル思考』で生きるにはどのような場面で活きるかを考えてみました。

その機能の本質はどこにあるかを考える

機能開発していると、仕様を固めていく上で気づいたらユーザーのニーズには程遠く、開発側の自己満足に近い機能が出来上がっていることがあると思います。

ここで使えるのはこの本の中にもある「本質を見極める」技術で、結局のところ、ユーザーのどんな問題を解決したいのかを明確にし、ただひたすらその解決に突き進むという思考が必要なんだと思いました。

開発の切り白はないか?を点検する

開発をしていると、この機能を開発するには、開発による結果に対して工数がかかりすぎないか?と思うような事態に遭遇します。

今まではその機能は本当にいるのか、といった提案はあまり開発側からしない方が良いのかなと思っていたのですが、よく考えると、より少ない工数で、より本質的な機能の開発に注力する努力を怠っていただけな気がします。

見積もりは自分の考えた「遅れるケース」の更に1.5倍に

見積もりの章の例に出ていた研究の内容がとても面白く、納得感がありました。

学生に卒業論文にかかる時間を見積らせたところ、最大でもこれくらい、と答えた見積もりの時間よりも実際にかかった見積もりの方が多かったというもので、しかもその原因は「人によく見られたい」という説もある、というものです。

確かにこれはやってしまっているなーという自覚があります。

それで想定通りに進まないと焦って細かいチェックを怠ったり、テストケースが雑になったりした経験があるので、これはすぐにでも実践しないとな、と思いました。

まとめ

プログラマーは専門職ゆえにエッセンシャル思考を取り入れやすい職種かなと読んでいて感じました。

一方で、「エッセンシャル思考はノーを言えることだ」というところに関しては、「わかっちゃいるけど難しい」という感想です。なかなかノーという勇気って出ないですね、、

はっきりノーと言わないけど断るメソッドもいくつか紹介されていたのでちょっとずつ実践していきたいです。

いずれにしても、この思考を定着させるには、この本を定期的に読んで自分が非エッセンシャル思考になっていないかを点検する必要がありそうです。